レベルソ尋ねて三千里 完結編 レベルソデュオ購入レビュー

ドレス時計を探してレベルソを発見し、いろいろなモデルを調べて初代デュオに出会い、時計店をめぐって買いたい個体にたどり着きました。そしてついに・・・、購入したレベルソのレビューです。

ついに来た!

買ってしまいました!レベルソデュオです。

レビューしていきます。

スペック

  • 風防      :サファイヤクリスアル
  • ケース素材   :ステンレス
  • ベルト     :Plus oneさんのオリジナルクロコダイルベルト(黒)+ルクルト純正のDバックル
  • 夜光      :裏面(黒盤)にあり
  • 日付表示    :なし
  • パワーリザーブ :40時間
  • ケース縦    :42mm
  • ケース横    :26mm
  • ケース厚    :9.3mm
  • 重量      :60g
  • 耐水圧     :3気圧

オリエントの2本とは違って、手巻きの時計です。定期的に手でゼンマイをまかないと時計が止まってしまいます。この手巻きの時のカチカチカチという感触が独特で、いかにもゼンマイをまいているという心地よさがあります。

ドレス時計ですので、オリエントの2本よりも気を付けて扱わなくてはなりません。耐水圧もそんなに高くないので、水にぬらさないように要注意。

こんな時計だ!

端正で清潔感あふれる白盤。特徴的なアラビア文字。細かく施されたギョーシェ彫り。スモールセコンドは一段掘り下げられていて、そこにもギョーシェ彫り。外枠、内側のレイルロード、スモールセコンドと長方形の相似形がなんとも端正です。針は青焼き針です。オリエントのWF0031AFの針は、色を塗った鮮やかな青色ですが、青焼き針は針を焼いてほどよく青色に変色したものを使っているそうです。非常に濃い青で、暗いところでみるとほとんど黒と見分けがつきません。しかし日が当たるところでみると、ものすごくきれいな青色をしています。

盤面を押すとすっと横にスライドします。

くるっと回転させて、

ガチャっとはめると、黒盤に早変わり。

まず目につくのは、なんというか細かい模様が施された盤面です。メインの盤面と小さい24時間時計の組み合わせですが、小さいほうにもみっしりとギョーシェが施されています。白盤が清潔感あふれるものであったのに対し、黒盤は少しアダルトでシックな印象。白盤が相似形の長方形で構成されていたのに対し、こちらは円で統一されています。昼の仕事は白盤で、夜のパーティーは黒盤で、なんていう妄想が膨らみます。夜のパーティーなんて出たことないけど・・・。

黒盤の時針は白盤とは独立して動かすことができます。これによって、海外旅行に行ったときに現地時刻と日本時刻の2つを表示させることも可能です。黒盤には24時間時計もついていて、これで第二時間帯が午前なのか午後なのかを知ることができます。初代デュオでは、ケース横のボタンを押すと黒盤の時針を進めることができます。本当は純正のそういった器具があるようなのですが、私は爪楊枝で・・・。

装着してみました。やはり白盤はネイビーのスーツに合わせて、針の色と色合わせをすると気分が盛り上がります。

しかし、かちゃっと黒盤に変えると印象が変わりますね。

レベルソの出自はポロ用の時計ですから、カジュアル感のある服装にも意外と合うと思います。ニットジャケットで腕まくりをして何気に時計を目立たせるのがいいです。

おもいっきりカジュアルに、Tシャツなんかに合わせるのはどうでしょうね。革のベルトだとちょっと浮くような気がします。ネットではレベルソにNATOベルトを合わせている人を見かけます。そのようにすればよりカジュアルにも使えそうです。私もそのうちにやってみようか。

使用した感想

四角い時計としては最高峰という気持ちで付けられるので、気分が高揚します。レベルソを付けているとちょっと背筋が伸びるようです。

装着感は良好です。タイムトンネルさんでゴールドのレベルソを手に乗せた時には、本当にいい重みでぽってりと手首に収まりました。ステレンスのほうが少し軽いのですかね、その時の印象とはちょっと違います。それでも私の細い手首にも収まる良い感じです。

この時計には純正のDバックルがついていました。時計を落とす心配がないという点ではバックルはよいのです。しかし私の手首が細いため、ベルトの穴は一番上を使っています。そのせいかバックルが手首の横に来てしまって、この点はちょっと収まりが悪いです。そのうちに通常の尾錠に変えたほうが良いのかなあと思っています。

やっぱり白い盤面が素晴らしいですね。真っ白に芸術的なダイアル。そこに濃紺の青焼き針。光の当たり方によって盤面の販社の仕方と針色の見え方が違います。出勤時に外に出て、その日の天気によって見え方の違うレベルソを見ると今日も頑張るか!という気になります。特に天気のいい日なんかは朝からテンションが上がります。

白盤があまりにきれいなので、あまりひっくり返す機会はありません。夜のパーティーに出ることもないし・・・。

レベルソを付けていると、時計店では時々声をかけられます。「レベルソですね。きれいですね」。その他では何も言われたことはありません。そんなに目立つ時計ではないし、雑貨屋さんで売られているちょっとおしゃれな四角い時計と同じレベルに見られているのかなという気がしないでもないです(私がウェブでレベルソを見た時の第一印象です)。

悪い点って・・・、特にないですね。このフォーマットとして一つの頂点だと思います。

四角い時計というと、他にはパッテクフィリップのゴンドーロ、カルティエのサントス、タンク、ジラールペルゴのビンテージ1945、さらにタグホイヤーのモナコが浮かびます。それぞれに良い時計だと思うのですが、たとえパテックの時計であったとしてもレベルソの上位互換という気はしません。そういう意味でレベルソはレベルソというジャンルの最高峰なのだと感じます。