ドレスウォッチを探す

今回は、機械式腕時計に嵌り、特に革ベルトのドレスウォッチを探した時のことを記します。

革ベルトの時計探し

時計ブランドについて自分なりの印象を持ち、代表的なモデルを理解して中古市場の相場をある程度把握したところで、次の腕時計探しに引きこまれていました。今持っているWZ0061DEがちょっと厚すぎると思ったので、薄型でドレスウォッチといわれるエレガントな時計が欲しいなあなどと考えています。

中古の時計で10-20万円と思って探しました。

候補の時計

まずノモスのタンジェント、タンゴマット、オリオンが候補に挙がります。シンプルでかつアイコニックなデザイン。薄型、安い時計ではムーブメントは自社開発ではないようですが、徹底的にカスタマイズされているとのこと。偶数数字が独特のフォントの数字になっているタンジェント、タンゴマット、ローマ数字のラドウィッグ、バー表示のオリオン、どれも格好いい。新しく出たスポーティなアホイというモデルも格好いい。

ユンハンスのマックスビルというモデル。ノモスと同じくドイツのブランド。ドーム状に盛り上がった風防が特徴的で、アンティーク的な印象を強く持つデザイン。ただし風防がサファイヤクリスタルではないので、傷つくことが少し不安。

オメガのデビルの3針モデル。ウェブで見るととてもエレガント。ただ実物を見ると、ちょっとおじさん臭いような印象。もう少し年を取ってからの方が似合うか。

セイコーのクレドール。ヤフオクにたくさん出品されている。調べてみると、現行モデルは高級路線で何百万もするようなのがある。ヤフオクに出ているのは昔のモデルみたい。でもシンプルでなかなか格好いい。実機を見られるところが少ないのがネック。

実機を見に行く

ウェブである程度目星をつけたところで、実機が見たくなります。これまでヨドバシでばかりみていたのですが、ノモスがありません。そこで品ぞろえが良いと評判の上野のTSホリウチさんに見に行ってみます。シンプルだけどノモスだという主張のある時計です。ベゼルが小さい分、盤面が大きくて、実寸以上に大きく見えます。ノモスは大きさに注意が必要なようです。私には36mmくらいが限界かなあ。アホイは防水が効いていて格好いいのだけどでかいなあ。

ユンハンスは某デパートにありました。本当にアンティーク調でなんとも格好良いです。しかしこの時計もベゼルが小さく、また風防が湾曲しているので、大きく見えます。この手の時計はサイズが非常に重要です。

なんだかいろいろな時計が見たくなって、デパートの時計売り場に行ってみることにしました。あまり立ち入ったことのない階です。

グランドセイコーが目立つところに展示されています。光を浴びてきれいに輝いていて、やっぱり格好いい時計だなあ。革バンドのモデルも結構あります。特にオフホワイトのアンティーク雰囲気ただようとけいがよい。私はこういうのに弱いんだなあ。クレドールも少しだけ展示していあります。ちょっとシンプルすぎて物足りなさを感じたりします。これだったらノモスの方が好き。

IWC。無茶苦茶格好いいなあ。でも値段もとんでもないなあ・・・。ポルトギーゼがやっぱり一番いいなあ。でも恐ろしくでかいなあ。もう少し私の手首が大きければ・・・。ポートフィノというのは、きれいだしサイズ感もいいなあ。

ドレスウォッチの雄、ブレゲの売り場には立ち入りがたいオーラがあってパス。ロレックスも店員さん張り付きでパス。オメガやカルティエは独立したブースみたいになっていて、これも入れない。まあこの二つはヨドバシでも見られるし。ショーパールはウェブで見ていたようなモデルはない。しかしこんなモデルはないですかと聞くほどの勇気もない。せっかく時計があるんだけど、やっぱり敷居が高いや。

ジャガールクルトのところに行ってみます。そこでオリエント以来の運命の出会いをしてしまいます。うわっ、レベルソ超きれい。ウェブで見た時には、正直それほどひかれませんでした。四角い時計。その昔、ポロ競技をする貴族がガラス面に傷がつくのを防ぐため、表裏をひっくり返せるような時計を作らせたのが起源とか。ルクルトといえばレベルソ、いつかはレベルソ、みたいに言われる時計ですが、そんなにいいかなあと思っていました。それが実機を見るとすごくきれいな時計です。四角くて、真っ白な盤面に独特の数字のインデックス。盤面にはギョーシェ彫りが施されていて、ひかりをきらきらとはんしゃさせています。端正さ、ドレッシーさを持った見事な存在感です。その隣にはマスタコントロールシリーズの丸い時計が並んでいますが、レベルソの横ではあきらかにかすんで見えます。凄い時計だなあ。

やっぱり実物を見てみないと分からないものですね。が、見てしまうと運命の出会いになってしまって、どうしても欲しくなってしまうので、良し悪しかもしれません。ノモスでほぼ決まっていたのに、家に引き返してレベルソをもっと調べてみることにしました。