オリエント腕時計 レトログラード WZ0061DE レビュー
WZ0061DE購入
待望のオリエントのレトログラードを積んだWZ0061DEを入手しました。アンティーク調のオフホワイトの盤面を、日付け、曜日、パワーリザーブ、時分秒の6本の針が駆け巡る複雑時計です。
スペック
風防 :サファイヤクリスタル
ケース素材 :ステンレス
夜光 :あり
日付表示 :Day date
パワーリザーブ :40時間
ケース直径 :38.5mm
ケース厚 :13.1mm
重量 :86g(革ベルトとDバックルに交換後)
耐水圧 :100m
スペックの解説
風防は傷に安心のサファイヤクリスタル。両面が球面になっていて端の方でもひずまないようにできています。表面から見た時のこのふくらみが、またアンティークさを醸し出します。
ケース素材はステンレス。まあ傷つくでしょうが、それも味。どうしても嫌なら研磨も可能
針にグレーメッキがされていて、さらに夜光がついているので視認性はよいです。同じようなモデルでグレーメッキのない海外仕様があるのですが、グレーメッキによって時計に深みが出て、アンティークっぽさが増し、おまけに視認性も向上するので、私にとってはこれがあってこそです。
特筆すべきはやはりレトログラード。曜日が日曜日まで進むと、針がひゅんと飛んで月曜日に戻ります。開発に2年要したとのことなのですが、その機構を積んで定価が8万円強というのは、舶来時計には考えられないコスパだと思います。
ブレスはステンレスのがついていたのですが、もともと革ベルトの時計が欲しいという購入動機でしたので、入手後すぐに革ベルトに変えました。アルキメデススパイラルさんオリジナルのクロコダイルベルト、色は濃紺です。こちらもコスパ良いです。さらに時計を落とさないようにDバックル(バンビ社製だったか)を付けています。
やや不満な点。針、特に秒針が短いのです。理想的にはインデックスに届くくらいがいいのですが、遠く及びません。これはコスト削減のために、他の時計と針を共用しているせいかと思います。せっかく良い時計なのに。画竜点睛を欠く感があります。ちょっともったいないです。
こんな時計だ!
Amasonで購入した時計ですが、ヨドバシで買ったのと同じような箱に入っています。

じゃじゃ~んと。すでにベルト交換済みですが、まあお約束ということで。

日付け、パワーリザーブ、レトログラードが絶妙に配置されています。これらは盤面よりも一段掘り下げて作ってあって立体感があります。また線状の模様が彫ってあって手がかかっています。こういう細部へのこだわりは機械式時計にはとても重要と思います。

オリエント自慢の裏スケです。刻印はやはりORIETN WATCHになっていて、地味に嬉しいところです(見えませんね、汗)。

リストショット。ジャケットに合わせてみました。上品な時計なのでしっかり合います。濃紺のベルトは悪目立ちせず、ネイビーのジャケットとしっくりきます。

もちろん、カジュアルにも合います。この時計が合わない服装や場面というのは、私の生活の中では思い浮かびません(もちろんスポーツとか、泥だらけになるとかはだめですよ)。

ただ、1点気になるのは、この厚さなのです。WZ0031AFと1mm程度しか違わないのですが、丸くコロンとしたものが腕に乗っている感じで、手を動かすとぎったんばったんと前後に動くのですね。WZ0031AFは手の動きにスムーズについてくるのですが。特にスーツを着ているときには気になります。

使用しての感想
念願のレトログラードを手に入れた満足感があります。この小さな時計に複雑な機構が詰め込まれていて、これぞ機械式時計の醍醐味。しかし、期待しすぎたからでしょうか。針の短さと装着時のごっとんという動き方がどうにも気になります。
時計としては文句はないのですよ。複雑な機構をバランスよく配置した盤面、ハイテクとアンティークの融合、つくりの丁寧さ、時間の正確さ(日差は+2秒程度)、普通に生活しているとすぐに満タンになるパワーリザーブの性能、さすがのオリエントなのです。なのですが・・・。