Going to a go-go

村上春樹さんがDJを務める村上Radioで、村上作品に出てくる音楽の特集がありました。私は本を読みながらRadikoで聞き逃し放送を聞いていました。

1曲目がストーンズのライブ盤のGoing to a go-goでした。曲の途中で、村上さんが小説の中でその曲が出てくる部分を朗読します。「ダンス ダンス ダンス」で僕とユキが車に乗っていて、ユキがカセットテープをカーステに押し込む。そこで交わされる僕とユキの短い会話。一瞬にしてそのころの自分の気持ちがフラッシュバックしてきて、思いがけず本が読めなくなってしまいました。

すっかり忘れていた記憶。大切な自分の記憶。しかしなんだかもう思い出したくないような。

この後、泥棒カササギを挟んで、Bruce SpringsteenのHungry heartがかかりました。この曲だけは小説の朗読ではなく、歌詞の村上訳を村上さんが読んでくれました。音楽の神様という言葉を思い出しました。