頂を目指すでもなく 人生降りたわけでもなく
ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さんに続いて、プロレスラーの言葉です。どなたの言葉だったか正確には覚えていないのですが、たぶん永源遥さんだったと思います。週プロで読んだのではなかったかと思います。言葉も正確ではありませんが、こんな内容でした。
「頂点を目指すのでもなく かといって人生を降りたわけでもなく 日々一生懸命プロレスをやっている」
この当時の永源さんは、お腹もポッコリとした中年レスラーで、とても格好良いという感じではありませんでした。ラッシャー木村さんなどのベテラン勢とともに、全日本プロレスの中休み(というと失礼ですが)的な試合で、コミカルな動きを取り交ぜながらお客さんを楽しませるプロレスをやられていました。
当然、もうチャンピオンベルトを取るとか、そういうことは一切期待されていない選手です。その永源さんの言葉を読んで、当時は大学生で自分のことばかりを気にして、「何者かにならなくてはならない」という意味不明の焦りを抱えつつ生きていた私は、「こんな考え方もあるんだなあ」と深く考えさせられました。
自分も中年になって、特に何者にもなれそうもないわけですが、この言葉を抱えながら生きていこうと思うのです。